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疫学データから考える

日本には、レントゲン撮影で変形性膝関節症と診断可能な方が2500万人いると言われています。また、発症率は男性よりも女性に多く発症し、都市部の方よりも山村部の方が多いそうです。

ちなみに腰椎の関節症の場合は、これとは逆に女性よりも男性に多く、また山村部よりも都市部に多いようです。また、変形性膝関節症が要介護にあたる原因となる場合が6パーセントあります。

日本では欧米に比較すると変形性膝関節症になる方がとても多いと言われていますが、遺伝的な素因については、1次性に罹る方の場合、関節リウマチの遺伝子配列にとても似ているそうです。

その他、日本人の場合は内側が痛むタイプの変形性膝関節症が最も多く、逆に欧米では外側タイプです。その他には、お皿の部分全体が痛くなる膝蓋型や、お皿の内側が痛くなる内側膝蓋型、全ての痛みが合わさる全型などもあります。

職業別のデータより、農作業などの膝を曲げたり重いものを運んだりする方の膝関節症は特に変形が激しいそうです。

また、都市部ではほとんどいないと言ってもいい、膝蓋型の方も見られます。例えば東京では椅子やソファーなどを使いますが、これらは腰や頸部には悪くても、ほとんど膝には影響しません。つまりこのような住環境の違いも都市部と山村部との違いを表しているようです。

疫学データの中には、やはり肥満気味の方は膝関節へのストレスがたまりやすく、変形性膝関節症の手術リスクが高まると言うことははっきりと出ています。

このような疫学データから見た場合、肥満はBMI、つまりBody Mass Indexと呼ばれる身長と体重から算出した指数で判断されています。日本肥満学会によれば、BMIが22の場合は標準体重ですが、25以上の場合は肥満になるそうです。

変形性膝関節症の可能性の高さから、どうにか生活習慣や労働の形態を改善しなければ、このまま増え続けるといっても過言ではないようです。またこれは当たり前のことですが、特に肥満には要注意です。